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バリ世界文化祭
映像出展のご報告とご支援の御礼

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芸能山城組は、インドネシア共和国バリ州政府からオンラインの芸術イベント〈Bali World Culture Celebration(バリ世界文化祭)〉(以下BWCCと略)への招待をいただき、みなさまから多くのご支援を得て新たに撮りおろした映像作品でこの催しに参加しました。

AKIRA 2022演奏収録

バリ世界文化祭 芸能山城組出展作品の1シーン

BWCCは、44回を数えるバリ島の一大文化行事〈バリ・アートフェスティバル〉と連動し、〈Resilience & Harmony(回復力と調和)〉をテーマとしてバリ州政府が主催するYouTube上のイベントで、バリ島の楽器アンサンブル・ガムランを演奏しているバリ島内外の9か国18グループが参加しました。

このオンラインイベントは、コロナ禍によってバリ島現地で演奏できない海外のグループの参加を可能にするにとどまらない戦略的な狙いをもっています。インドネシア統計庁によれば、バリ州の国際空港から入国した外国人の観光客数は2019年の約624万人に対して、2020年は約105万人、2021年はわずか43人へと激減し、コロナ禍はバリ島の観光産業そして社会全般に大きな打撃を与えています。
そのような深刻な状況を、バリ島社会は伝統的共同体と農業を基盤とした独特のライフスタイルによって、まさに〈レジリエンス(しなやかな回復力)〉を発揮して耐えてきました。入国制限は解除されたものの、以前の賑わいを取り戻すにはかなりの時間がかかると見られます。

バリ島人以外が演奏するガムランの映像作品が一堂に会するBWCCは、バリ島文化の豊かさと国際的な広がりを印象付け、その新鮮な魅力によって海外からの観光客誘致の起爆剤となることが期待されます。これは20世紀初頭からバリ島の発展を支えてきた「文化主導型発展戦略」の新展開であり、バリ島が地球文化の一つの中心地として名乗りをあげ未来を切り拓いていこうという意欲的なものです。
さらに、BWCCのもうひとつのテーマ〈調和〉は、バリ島で伝統的に尊重されてきた人と自然との調和、人と人との調和、人と神々との調和の理念のもとに、自然環境と人類社会との持続可能な調和と発展、地球上の多様な文化と社会の調和と発展、それらがバリ島社会の繁栄と一体のものとして位置づけられるという成熟した世界観を、今こそ地球に必要な理念として掲げています。

芸能山城組はバリ島人以外による世界初のケチャ全編上演成功を機に1974年に誕生して以来、バリ島からのはかりしれない恩恵に恵まれつつ歩んできました。このイベントへの参加はそうしたバリ島へのささやかな恩返しになると考え、出展できる収録済みの演奏映像がまったく無い状態ではありましたが、全力で出展映像制作に取り組みました。

古典的楽曲のみならず革新的な新作の出展も推奨するというBWCCの趣旨から、伝統的なガムラン楽曲ではなく、青銅製のガムラン・アンサンブルと竹製のガムラン“ジェゴグ”、そして合唱と電子楽器で構成するオリジナル作品『交響組曲AKIRA』の中から5曲(「金田」「クラウンとの闘い」「鉄雄」「ケイと金田の脱出」「未来」)をBWCCのために特別に編曲し、音響の良いホールで新たに収録し、『Symphonic Suite AKIRA 2022〜The New Dimensions of Gamelan Bali, BWCC Special Version〜』(交響組曲AKIRA 2022〜バリ・ガムランの新次元、BWCCスペシャルバージョン〜)として出展しました。
これは山城組のステージ演奏を収録した初の映像作品となります。

映像はこちらからご覧いただけます。

BWCC参加団体のYouTubeでの映像公開は、6月14日から順次おこなわれ、私たち芸能山城組のプレミア公開は最終日の6月24日でした。プレミア公開中のチャット書き込み数は225件もあり、異例の盛り上がりをみせました。

さらに興味深いのは、そのYouTube視聴回数の推移です。
BWCC 公開動画 視聴回数の推移

新創作ガムランの代表格といわれるインドネシア国立芸術大学デンパサール校の先生方による〔Jes Fusion〕の演奏が初めから最高の視聴数を挙げていたのは当然といえますが、最終日に登場した芸能山城組は、他のグループとはまったく違った視聴数カーブの上昇を見せ、アップ5日目にトップに立ち、その後も順調に視聴数を伸ばしています。

BWCCのメインキュレーターで組頭 山城祥二と長年にわたる親交があるI Made Bandem(イ・マデ・バンダム)博士からは、出展への感謝とともに、「本当に素晴らしい音楽そして映像です。この作品は、バリ島の作曲家たちに、真に現代的な作品を創造するためのインスピレーションを与えてくれることでしょう。」との最大級の賛辞の言葉をいただきました。

このような状況が実現できましたのは、ボランティアとして協力くださった外部スタッフの方々の貴いお力添え、そして作品制作の資金繰りに苦労する私たちに募金のご支援をいただいた多くの方々のご芳情のおかげです。

あらためて心から御礼を申しあげます。まことにありがとうございました。

2022年9月吉日

芸能山城組

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