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ケチャまつり応援団から寄せられたメッセージ

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谷川 俊太郎

(詩人)

ヒトは音で音楽を創ります。音は草木や鳥獣や電子をヒトが加工して作ります。地球上の音楽と呼ばれる営みを、山城組と大橋力さんは科学と人類学の両面から探求し続けている。ダウンロードしたハイレゾリューションのガムランを聴いているとそんなことを思います。

茂木 健一郎

(脳科学者)

芸能山城組は日本の希望だ、夢だ!
なぜならば、山城組が取り組んでいる芸能、そして芸術ほどに、人の心を元気にし、癒やし、未来につながる活動は、なかなかないから。
1986年、ハレー彗星が近づいた年に、ぼくはバリ島に行き、伝統のケチャを見て、ぶったまげた。感動した。当時は、脳科学者ではなかったが、脳が打ち震えるのがわかった。はっきり覚えている。
日本で、山城組が、ケチャをやっていると知って、衝撃を受けた。実際にその舞台を見て、うれしさで、涙が出そうになった。なぜならば、そこには、バリ島で見たケチャが、ほんもののケチャがあったからだ。
あれだけのことをやり、しかも続けること。どんなに大変なことか、想像できる。いや、想像できていないのかもしれない。いずれにせよ、今年で40回というのは、大変なことだ。
芸能山城組に、心からの敬意を表する。そして、「若者」(実年齢が若いことはもちろんだが、心が若い人も。年齢による差別は良くないからね!)には、ぜひ山城組の活動に触れてほしい。そこには、ほんものがあるし、感動があるから。
ちゃっ、ちゃっ、ちゃっ、ちゃっ、とか言いながら、みんなで踊るんだからねえ。あんなものが世の中にあるということが凄いし、芸能山城組がそれをずっと続けていることも、また凄い。
百聞は一見にしかず。ぜひ、お出かけください! そして、応援ください!

知性主義としての「伝承」
大岡 玲

(作家)

異文化を深く理解し受容するというのは、実はそれほど簡単なことではない。というのも、人間は「好奇心」が服を着て歩いているような生きものであると同時に、「好奇心」から「真の知的探究心」にまで歩を進めるほど辛抱強くないことが、しばしばあるからだ。なぜその異文化がみずからにとって衝撃を与えるのか、粘り強くその根源や構造にまで目を凝らして探るという営為は、愚直で誠実な方法であるがゆえにしんどいものである。異文化の目立つ部分だけを自分にとって馴染の文化や風習と折衷して、なにやら目新しげにする方が簡単であり、また一般的には受けが良かったりする。
芸能山城組が、バリ島の文化全般、とりわけて「ケチャ」に対してとってきた態度というのは、まぎれもなく「愚直で誠実な」「しんどい」やり方だった、とはっきりいえる。そうであるからこそ、山城組が獲得した「知」は、美しく心地よい快楽として私たちの五官を圧倒するのである。異文化にかぎらず、すべての「伝承」はこうあるべきだろう。生半可な知識だけで自国の文化を称揚し、他の文化を軽視するような態度が昨今頭をもたげている気がするが、そういう時代にあって芸能山城組のあり方は、ますます貴重なものになっていると思える。

吉川 左紀子

(京都大学 こころの未来研究センター 教授/センター長)
心地よい湿気と熱帯の果樹の香り、夜風が吹き抜けるバリ島の庭園。腕と身体のしなやかでリズミカルな動きと、身体の芯が震えるような迫力に満ちたガムランの響き。初めて見たケチャと超絶技巧のガムランアンサンブルは、まさに“もっていかれる”体験でした。しかも驚くことに、その演奏者たちはプロの芸術家ではなく、ふだんは郵便局や幼稚園で働いている村の人たちや農家の人たちなのです。バリの人たちにとって、ケチャやガムランの演奏は、「神への祈りと感謝」であり、「わざを磨き技量を高める修行」であり、「村の仲間との日常の楽しみ」でもある(と、想像します)。心の底から「うらやましい・・・」「すごい・・・」という感情が湧きあがるのを感じました。大橋 力先生(※)や芸能山城組の皆さまが、多くの支援者の方たちとともに40年もの間、毎年東京新宿に出現させ続けたバリ島の祝祭の時空間。バリの芸術に敬意を抱きつつ、このケチャ祭りが「わたしたちの祝祭」として、これからも長く生き続けてゆくよう願っています。

(※)大橋 力=山城祥二(芸能山城組組頭)

廣瀬 通孝

(東京大学 教授)

山城組というグループの特徴はいろいろありますが、そのひとつとして、多くの世代の人々が専門領域を超えて集まっているという点があります。親子関係のような縦でもなく、同級生関係のような横でもない、いわば「ななめ」の関係がそこにあります。この関係は、柔軟なコミュニケーションを可能にすると言われています。
世代間の情報伝承において、生物的な仕掛けである遺伝子(ジーン)の存在はあまりにも有名です。しかし、人間は生物的な情報に加え、外部記憶としての文化的情報を有しており、それには文化的遺伝子(ミーム)が対応しています。ミームの伝承には社会におけるさまざまな関係が必要と言われています。
従来、こうした関係は、地縁社会などが果たしてきましたが、少子高齢化が進展する現在のわが国では失われつつあります。今後、わが国が社会の活力を保っていくために、若者と社会とのかかわり方は、極めて重要なトピックになっていくと思います。
世代を超えた重層的な関係の構築を意識的に作らねばならない時代、山城組のますますの発展をお祈り申し上げます。

宮澤 保夫

(星槎グループ 会長)

1972年に始めた星槎の歩みはこどもたち一人一人が持つ可能性と生命力への気付きと驚きの道のりでした。組頭山城祥二こと、大橋力先生には「大橋道場」や二度ご一緒させていただいたブータンへの旅など様々な場面で、人と人、人と自然との関わりや心というものを自然科学の手法を用いて紐解いていただいたり、素人の私にも理解できるように噛み砕いてご説明をいただいたり多くのことをご教示いただいております。その中で現場として走ってきた星槎の活動が、別の観点からも理論的には間違ってはいないという確信を幾度となくもたせていただくことができ ました。星槎大学の客員教授でもある大橋力先生が、組頭山城祥二として大切に育んでこられたケチャ祭りです。いつものように数多くの方の心に力強いエネルギーを送り込むことでしょう。本当におめでとうございます。

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